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高齢者の骨折予防
骨折のお話をする前に、骨のお話をしなければなりません。骨がなければ、蛸です。家でいえば、柱や梁に当たります。大変重要なものです。ですから骨折すると、大変痛いものです。痛みで貧血を起こして、気分が悪くなったり、青ざめてしまうこともよくあります。
なぜ痛むのでしょうか、痛みは信号です。もともと動物や、人には、痛みという苦痛が必要でしょうか。体にとって大変なことが起きているという信号なのです。痛みの信号は、強さ、弱さで、重要度を表わします。然し、我慢強い方もいます。特に、高齢の方に多いように感じられます。信号無視は事故の元です。
しかし、人間は機械と違って、自分で治ります。私は、曲がった骨をまっすぐに直して、くっつくまでで動かないように固定して、後は、 固まった関節や筋や筋肉を、柔らかくするリハビリをするだけです。
人間の骨は、何歳になっても、くっつきます。しかし、つくまでに、日にちが必要で、そのあいだ、安静にしなくてはなりません。若い人ならば、ちょっと痛いけれどいい休養になった、という人もいますが、高齢者の場合、筋力の低下や、諸々の、事情で、その後の生活に、大きな影響を及ぼします。今でも、寝たきりの、原因の一位は、脳血管障害ですが、二位は骨折になってしまいました。ですから、絶対に、骨折をしない様にして下さい。
内科の先生に、お世話になっていて、血圧や、血液検査をして、脳血管障害の予防をしても、骨折をして寝たきりになってしまっては、何にもなりません。その位、大事な話です。
健康長寿
90歳以上の方は、高齢者では無く、超高齢者と、別枠に、分類されることも、増えてきています。また、中国では、古来より、地位や名誉やお金よりも、長生きする事こそが、本当の人生の勝者と言われているそうです。自分をいじめたあの人も、大金持ちになって、威張っていたあの人も、幸せそうで、羨ましかった、あの人も、皆、死んで、今、生きている自分が、一番の幸せもの。死んで花実が咲くものか。健康や、長寿は、お金では買えません。それを、成し得た、超高齢者こそ、人生の勝者なのです。墓の中で、どんなに悔しがっても、あなた達の勝ちです。
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