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骨折予防の話
筋力と反射神経の維持について
年配者は、特徴として、反応速度が遅くなります。皆様も、実感していると思いますが、それは、脳や神経での、処理項目が増えると、反応速度が遅くなるからです。若いうちは、二つも三つも、いろいろなことをしながら、歩いていても、躓く事など無かったが、今は、歩くときは、歩くことに集中しないと、躓いたり、転んだりします。
たとえば、物を持っていて、よろけた場合、手に持っているものをバランスよく持つ、という事を続けながら、よろけて崩れたバランスを、元に戻すことと、いよいよの場合に備えて、掴まる所を探すことを、脳の中では、しています。複数の情報を、一緒に処理すると、その処理能力に、年齢による差が、出てしまいます。
メカノレセプターという物があります。目をつぶって、手を前へ伸ばします。目をつぶったまま、両方の手に平を合わせてください。目をつぶっていても、合わせられるのは、メカノレセプターが、働いているからです。全身の、筋肉や、関節にあり、自分の位置や高さ速さなどを、脳に送っています。おかげで、脳は、目で確認しなくとも、自分の手や足が、どのぐらいの速さで、どのぐらいの高さまで、動いているのかを、正確に、把握できます。この、メカノレセプターが、変形性膝関節症に、なると機能低下を起こし、ズレが生じます。変形性膝関節症は、全国に2500万人の、患者がいると、云われていますが、若い人はなりません。ということは、高齢者はほとんどが、メカノレセプターの、機能低下があると思ってください。膝の痛みを、治療して、痛みがなくなっても、メカノレセプターは、回復しないといわれています。先ほどと同じように、両手を前に伸ばし、人差し指を目をつぶったまま合わせて下さい。こうなると会わせずらく成ります。若い人ならば難なく出来ます。
家の中で、よく躓く人や、手すりに摑まらないと、階段の上り下りが出来ない人は、ロコモティブシンドロームといいます。日本語では、運動器症候群といいます。足腰の痛みを放って置くと、メカノレセプターが、機能低下を起こし、ロコモティブシンドロームになる。すると、転びやすくなり、骨折しやすくなる。そうなってしまったら、脳や手足に、体の支え方を、もう一度覚えてもらう練習をしましょう。
骨折予防の体操
筋力と反射神経の維持
まず、片足立ちを、1分間、1日3回、行います。まずころんでしまっては、大変ですので、摑れるところへ行って、いつでも摑まれる状態で、目を開いたまま、片足立ちをします。片足立ちは、体を、ちょっと不安定にします。これを毎日練習すると、脳や、足腰の筋肉などが、体を支える練習になり、転倒予防になります。
毎日つずけることで、足腰の筋力アップにも成ります。転ばぬ先の、筋力アップが、転倒予防には欠かせません。骨や関節がどんなに変形していても、それを支えている筋肉が、丈夫なら、自分用が自分で出来ます。筋力の問題では、廃用性症候群、といって、使わないものは弱くなり、衰えるということです。人の体は使っていないと、使えなくなります。極力、体を使いつずけることが、骨折予防になります。
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